蛇口をひねれば水が出る、スイッチを押せば快適な空調が動く。そんな、あたりまえの生活を維持していくことが、当社の使命です。日常の生活の中で、建築設備のことを意識する機会はほとんどありません。でも実は、天井の中、壁の中、土の中でみなさんの生活を支えているものです。何か欠けてしまうだけで快適な生活が維持できなくなります。みなさんが快適に生活することは、社会の活力も創出にもつながります。そのためにも、当社は日々勉強し、研究し、他の誰よりも一歩良くなるために、日々努力していきます。
地域社会、お客様に必要とされ、満足させ、それを喜びとし、責任と自覚をもって、会社、社員、家族の生活向上を目指す
お客様に真剣になれ!
すべての仕事に本気になれ!
いつも元気に笑顔で
BtoBの事業では、建設会社、内装工事会社の下請け専門工事会社として、給排水衛生設備工事、空調設備工事を行います。小規模施設から、学校や高齢者・児童施設、病院、店舗など幅広い経験を有しております。
BtoCの事業では、改修工事を元請け施工いたします。設備工事他、内装工事、ガス工事、土木工事など、多岐にわたる協力会社と共に、お客様の描くイメージを具現化していきます。また、時代のニーズに即した、省エネ設備、ウィルス対策空調換気設備、故障時やリニューアル時に困らない設備の提案などを得意としております
また、自社ブランド「住サポ」に代表される、水漏れ修理、コマパッキンの交換から、各種住宅設備機器(蛇口・トイレ・照明器具・換気扇・エアコン・ポンプ・給湯器・ガスコンロ・レンジフード・エコキュート・床暖房熱源・インターフォンなど)の交換や、水回りのリフォーム工事まで、地域のお客様に寄り添ったご提案も行っております。
先代社長(故田中保信)が1971年より本格的に事業として開始した当社。都市ガスの普及が広がっていく中で、薪でお風呂を沸かしている家庭が多かった時代でした。当時は『ニッポー住宅設備株式会社』と名乗り、“家庭用セントラルヒーティング”の提案で急速に発展していきました。日立の灯油ボイラーを各家庭に設置し、「蛇口をひねると暖かいお湯が出ますよ」「スイッチ一つで暖房が効きますよ」という営業文句で、関東一円にその名をとどろかせました。
創設当初からお客様のニーズを捕らえて、時代の流れを先読みし、その後もハウスメーカーや建設会社の下請けとして給排水空調設備の工事を受注しながら発展していきました。1986年、公共工事の受注を開始したことを契機に社名から“住宅”を取り、現在の『ニッポー設備株式会社』となって、公共工事部門では給排水・空調設備・水道施設工事の受注を増やしました。また、いち早くCADを導入し、効率化も進めました。バブル経済崩壊後は業務縮小することで生き残っていきました。
2000年4月、2代目社長である僕・田中友統が入社してからは、1人1台のパソコン導入、製図台を無くしCAD化などを推し進め、社員も20名を超えて順調な発展を続けていきました。2009年3月、父が取締役会長に、私が代表取締役に就任。2011年3月11日 東日本大震災が発生し、経済活動が一時的に停止した時には『ニッポー設備災害支援隊』を結成し、4月頭から8月まで毎週のようにボランティア活動に赴き、多くの社員が参加して災害現場実務を勉強しました。2016年4月14日 熊本地震、2019年10月12日 令和元年東日本台風で千葉県に甚大な被害があった際にも、『災害支援隊』として現地に赴き、支援活動を行いました。
2020年、ニッポー設備株式会社は50周年を迎えました。これから先の50年を見据えると、AIなどに仕事が奪われる職種と、そうでない職種があるかと思いますが、ニッポー設備の仕事の中核を担うのはいつでも技術力を持つ“人”であると断言できます。景気が悪くなるたびに「手に職をつける」という言葉がよく聞かれるようになりますが、建築設備のように目に見えづらい仕事は、その技術を持つ人の数が圧倒的に世の中のニーズに対して不足しているように思えます。大学には専門の学問がなく、そのため就職したいと志す学生も少ない業界で、さらには同業他社も年々減り続け、今後もその状況は続くかと思います。
これは当社にとって追い風でしかありません。世の中のニーズを見極め、新しい流れにもアンテナを張り巡らせ、事業を進めていきたいと思っております。
また、2022年春、国立府中インターチェンジの近くに『NIPPO Power Base』を新築いたしました。国立市の「災害対策用井戸」にも指定された井戸、太陽光蓄電などを備え、地域の人々のあたりまえの暮らしを支えるしくみも構築しました。本社機能の充実によって業務効率化を進め、ますます地域貢献活動に注力したいと考えています。
さらに、水道工務店向けの業務基幹システム『住サポシステム』の全国展開、業務効率化のためのコンサルティング事業を進めることで、水道メンテナンス業界の発展にも貢献したいと思っています。
これからも、社員の教育、会社の居心地の向上、協力会社の皆様との益々の共栄、多様性の受け入れなど、進めていく課題は多いですが、初心を忘れずに楽しい会社にしていきたいと思っていますので、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
2022年7月 代表取締役 田中 友統
2022年7月
代表取締役 田中 友統